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移行その⑧
以下は以前に書いたあとがき的なもの
<あとがき>
伊集院様のチョコ祭に捧げたもの。
甘いもの大佐シリーズで逝っておきました!
それにしても、お菓子の名前ってそんなに出るものなのか?
藍原はお菓子は好きですが、もっぱら食べる専門なので・・・
大佐とエドが書き上げたお菓子の数が、多いのか少ないのか分かりません。
ま、この話で言えることはアルが不憫な子でならないと。
(2005.2.2)
(2010.5 移行)
その1 エドVSロイの場合
「おや、珍しいな、鋼の。君が司書室以外にいるなんて。」
「会った早々、嫌みかよ。大佐。」
「何を言う、私は厳然たる事実を述べただけではないか。」
「へいへい。」
「・・・全く可愛気がない。」
「アンタに可愛がって貰ういわれは、あ、り、ま、せ、ん!」
「ほう・・・そんなことを言うのかね。」
「厳然たる事実ですからー。」
「・・・(ぼそっ)ベッドの上ではあんなに可愛い声を・・」
「あーあーあーーー!!」
「なんだね、公共の場で騒ぐものではないぞ。鋼の。」
「アンタが何か言ってるからだろ!!(ぜーはーぜーはー)」
「まぁ、冗談はこれぐらいにして、本題に入りたいのだが。」
「(ぼそっ)本気だったくせに・・・」
「何か言ったかな?・・・別に先程の続きを述べても構わないんだよ、私は。」
「な~んでも、ありません!(やっぱり本気だったじゃねーか)」
「ふむ・・・。では、本題に入るか。」
「おぅ。」
「君は明日がなんの日か知っているかね?」
「明日?明日は2月14日だろ・・・あぁ、バレンタインデーか。」
「あぁ、その通りだ。」
「で?その日が何?オレ、アンタにチョコなんて渡さないからな。」
「(溜息)・・・私も、君から貰えるとは思っていないよ。」
「あっそ、じゃオレらには関係ーね話じゃん。」
「しかしだな、やっと恋人が出来たって言うのにその恋人からの分のチョコレートが貰えないなんて、
私としては楽しみを半分奪われたと言っても過言ではないのだよ。」
「んな、大げさな・・・あ~でも、アンタ甘いもの好きだからな・・・」
「それでだな、毎年ホークアイ中尉は司令室のメンバーにお菓を作ってくれるのだが・・・」
「いきなり話が飛んだな・・・それなら知ってるよ。オレ去年貰ったし。美味かった。」
「どうやら今年は、チョコレートケーキらしいのだよ。」
「へえ~」
「そこで提案なのだが・・・」
「うん?」
「その中尉のケーキを賭けて、私と勝負しないか?」
「勝負?」
「あぁ、勝った方が負けた方のケーキまで頂けると言うものだ。」
「・・・何でまた。」
「な~に、可愛い恋人からバレンタインにチョコを貰えない男のちょっとした嫌がらせだよ。」
「誰が可愛いだ!誰が!・・・ふん、まぁ面白そうな勝負じゃん。」
「だろう?」
「アンタの場合、負けたらオレからはもちろんだけど、中尉からも貰えなくなるんだな。」
「私が負けたらそうなるね。」
「アンタの悔しがる顔が拝めるわけか。」
「君が勝つかは分からないが。その代わり、私が勝ったら君の目の前でケーキを頂くわけだ。」
「いいねぇ~その勝負、乗ってやろうじゃん!」
「君なら、そう言うと思ったよ。鋼の。」
「で、方法は?」
「そうだな・・・我々は錬金術師だし。」
「錬金術に関連したのだったらなんでもいいぜ。」
「言ったな。(にやり)」
「あぁ、言ったぜ。(にやり)」
「・・・それなら・・・錬金術師は、様々な知識に精通してなければならない。」
「あぁ、この世のあらゆる法則を知っていないといけないからな。」
「錬金術の起源に、錬金術は台所から生まれたという説がある。」
「料理を作っていく過程とで、似ている部分とかあるしな。」
「では今回はお菓子を賭けてだから、お菓子の名前を挙げていこうか。」
「は?」
「手帳の余白にお菓子名を書き上げていき、多い方が勝ちということで。」
「ちょっと、ま・・」
「ちなみに、両者で同じ物が書かれていた場合はお互いに1点づつとしようか。」
「なんか、そ・・」
「制限時間は3分間。よ~い、始め!」
「オレの方が不利じゃねーか!!!」
「叫んでいる間に時間は過ぎるぞ、鋼の。」
「くっそ~」
結果:38対61でロイの圧勝
「詐欺だーー!!」
「錬金術に関連していればいいと言ったのは君のほうだよ。」
「あんなの卑怯だ!」
「何を言う、立派な作戦勝ちさ。」
「ちくしょう~覚えてろー!」
その2 エドVSアルの場合
「アルは食えないから、中尉からバレンタインに貰わないしな~」
「そうだねぇ、兄さん。」
「しか~し!オレはお前に勝負を申し込むぞ!」
「うわぁ、やっぱり?」
「あぁ。・・・でも、決してこの勝負は大佐に負けた腹いせではないからな!弟よ!」
「・・・はいはい、分かってるよ兄さん。(何言っても聞かなさそうだから話に乗っておこう・・・)」
「よ~し、じゃ始めるぞ!」
「ちょっと待って、兄さん。」
「なんだ?」
「あのさ、僕は中尉のケーキは食べられないからそれを賭けても仕方がないじゃない?」
「あぁ、まあな。」
「だったらケーキみたいな食べ物じゃなくて、何か別の物を賭けない?」
「別の物か・・・」
「うん。その方が盛り上がるでしょ。」
「・・・じゃあチョコの代わりに、負けた方が14日は1日言うこと聞くのはどうだ!」
「あ、いいかもね。」
「どーだ!いい考えだろう?」
「うん!」
「・・・じゃあ、お題は大佐の時と同じで。お菓子の名前な!」
「うん、わかった。」
「よし、いくぞ!!」
「は~いv」
「クッキー」
「お母さんが作ってくれた、アップルパイ」
「マドレーヌ」
「お母さんが作ってくれた、ホットケーキ」
「シュークリーム」
「お母さんが作ってくれた、プリン」
「レアチーズケーキ」
「じゃあ、お母さんが作ってくれた、チーズケーキ」
「クレープ」
「う~んと、お母さんが作ってくれた、シフォンケーキ」
「・・・」
「どうしたの?」
「い、いや、なんでもない。次、オレだな・・ト、トリュフチョコレート」
「え~と、お母さんが作ったくれた、アイスクリーム」
「・・・・・ガ、ガ、ガ、ガトーショコラ!」
「あ、お母さんが作ってくれた、バナナマフィン!」
「・・・・・・」
「あとねぇ、お母さんが作ってくれた、苺のババロアでしょ~」
「・・・・・・」
「それから~」
「・・・・・・」
「・・どうしたの?兄さん。」
「・・・・・・」
「兄さん?」
「・・・ごめん、兄ちゃんが悪かったー!」(泣きながら走り去る)
「え、兄さん!待ってよ、何があったの?」
「(元の身体に戻ったら、美味いもん食わせてやるからな~)(心の声)」
「兄さ~ん!待ってよ~」
結果:母の味しか知らない弟の不憫さに、エド試合放棄。アルの勝ち。