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 移行その③
以下は以前書いたあとがき的なもの
 

<もう何も言うまい>
とか言いつつ書いてはいますが。
お約束、ある日・・と続いて中途半端に終わってますが、どうなんでしょ?
本文中に使っておいてなんですが、Preciousの意味を忘れました。
英語とカタカナ(良く読み間違えるので)が天敵な藍原さん。
面倒なので、調べません(笑

(2004.1)
(2010.5 移行)

 

  ++++++
 

練乳いちご



「おや、鋼の。何を食べているのだい?」

「へっ?あぁ、いちごだよ。さっきさ、八百屋のおばちゃんにもらったんだ。大佐も食うか?」

「そうだな、いただこうか・・・あ、練乳はあるかい?」

「無いよそんなもん。それにこれすっごく甘いぜ。ほら。」

「どれ・・・む、酸っぱい。」

「・・・・・まじかよ。本当に甘党だよなぁ、大佐は。ココアにだって砂糖をどばどば入れるしよ~。」

「どばどばとは失礼な。たかがスティックシュガー5本程度じゃないか。」

「5ほ、って十分だろ!この間もアイスにハチミツ掛けるし。」

「中々旨かったよ、あれは。」

「俺は胃がもたれたよ・・・大佐って甘くしないで食べれるものってないのかよ。こう・・天然の甘さで
 食べれる奴!そのうち病気になるぜ!」

「ん・・・天然の甘さで食べられるものか・・・ふむ、無いこともない。」

「へぇ~あるんだ。何だよそれは。」

「・・・言いたくない。」

「(ムッ)なんで?」

「言ったら食べたくなるじゃないか。」

「いいじゃん、別に。減るもんじゃないし。なぁ、教えろよ。」

「イヤだ。」

「イヤって・・・」

「言ってしまったら絶対食べたくなるから。・・・それとも君が用意してくれるのかい?
 それならば話は別だが。」

「う~ん・・・わかったよ。俺が用意してやろーじゃん。(小声で)高過ぎなければだけど・・・
 高いのか?それ。」

「どうだろう。お金を払ったことないからなぁ。」

「あー、はいはい。女性からの贈り物ってやつね。」

「いや、別にそういうわけでは・・・」

「まぁいいや。じゃあ、用意してやっからさ、ほら、教えろよ。」

「・・・本当かい?本当にいいのかい?」

「あぁいいよ。」

「Precious」

「プレシャスね、んー聞いたことないなぁ。特徴は?」

「・・・・・。」

「大佐?」

「・・・・。あぁ。・・・外側が緋色でね、中身は黒と金だよ。」

「外が緋色。中が黒と金・・・そんな食べ物あったか?」

「・・・わからないのか?」

「何が?」

「・・・いや何でもない。」

「そ。で、それの名前は?」

「・・・・・。」

「大佐?」

「・・・・・・。」

「オイッ、大佐ってば。」

「・・・エドワード。」

「・・・はい?」

「エドワードだよ。」

「・・・あのさ、真面目に聞いて・・。」

「だから、私がそのまま食べられる甘い甘い食べ物はエドワード、君の事だよ。」

「な!?」

「あぁ言ってしまった。絶対食べたくなるって言ってのに・・。でも、鋼のは私のためにソレを
 食べさせてくれるって言ったから遠慮なくいただくとしようかな。」

「ちょっ、ちょっと待てよ。俺は食べ物の事を言ってたわけで。」

「フフ、私にとっては君が極上の食べ物だよ、エドワード。」

「だぁぁぁ違うだろ!?(////)」

「こらこら、暴れたら食べにくいじゃないか。」

「何をいって・・・うわっ、そんな所触んな!」

「いやぁ、おいしそうで、つい。・・・鋼の、いや、エドワード。私はもう待てないよ。・・では、いただきます。」

「うぎゃぁぁぁ!」

 

 

 

・・・おわり?

 

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